教授挨拶

東海大学消化器外科 大腸グループは、大腸癌を中心として、炎症性腸疾患、その他の大腸および肛門の疾患を取り扱っております。
私達の目標は、一人でも多くの患者さんに、大腸癌手術後 完全な治癒を得ていただくことです。 癌は1個の細胞が突然変異を起こして発生し、臨床現場で発見、診断されるまでに10年以上の年月を経ていると考えられています。
私達が手術で癌を完全に切除できたと判断しても、何割かの患者さんには将来再発が起こります。
再発が起こる患者さんでは、癌が発見された時点で既に微小な転移が遠隔臓器に存在するのですが、微小なために診断されず、手術後の経過中に大きくなり、何年か後に再発が発見されると考えられています。
私達のグループで、癌の患者さんへの治療の上で共有しているコンセプトは、手術は強力な治療手段ではあるが、決して絶対的ではないということです。
患者さんの癌を、完全に治癒させるため、個々の患者さんの癌の進行状況に応じて、手術に加えて化学療法、放射線を併用した集学的治療を行っています。
一方、低侵襲手術として腹腔鏡下手術が普及してきました。
手術の根治性が変わらないと考えられる患者さんには、積極的に腹腔鏡を併用した手術を行っています。
現在結腸癌の患者さんの約70%には腹腔鏡を用いて手術を行っております。
しかし大きな結腸癌、進行した直腸癌では腹腔鏡は用いておりません。
最適の治療を行うことは、日々進歩している最新の医学知識を取り入れ、手術を含めた医療技術に習熟することの上に可能になりますが、特に癌の治療においては、手術の根治性、手術後の生活の質(QoL)、将来の再発の可能性を総合的に考えて方針を決めるべきです。
最終的に最も大切なものは、患者さんご自身、ご家族の満足感であると信じて診療にあたっております。
貞廣 荘太郎

東海大学医学部外科学系消化器外科
教授: 貞廣 荘太郎
学位: 博士(医学)


経歴

主な役職

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